研究課題/領域番号 |
17K17133
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前薗 葉月 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (00613390)
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研究協力者 |
ハパサロ マーカス , 教授
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バイオフィルム / ex vivo |
研究成果の概要 |
口腔内サンプルよりバイオフィルムを作製したところ、細菌数はいずれのモデルにおいても経時的に増加することが明らかとなった。さらに、共焦点レーザー顕微鏡等で定性的に解析したところ、観察期間中はほぼ生菌からなるバイオフィルムが形成されることが明らかとなった。また、走査型電子顕微鏡を用いたバイオフィルムの微細形態学的観察では、経時的にバイオフィルムの厚みが増し、構造が複雑化していく様子が観察された。さらにピロシーケンス解析では、いずれのモデルにおいても類似した構成細菌が認められた。以上の結果より、今回作製したex vivoバイオフィルムは経時的に生菌数が増加するとともに成熟することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔内で起こる、う蝕や歯周炎といった疾患の主たる原因は口腔内に存在するバイオフィルムである。これらについて研究を進めていくことは疾患の予防や治療に欠かせない。研究を進めていく上で、実際の口腔内で実験を進めていくことは理想的ではあるが、現実的ではない。簡便に実験室で実際の口腔内に類似した環境でバイオフィルムを作製することができれば新薬の開発等につながり、理想的な研究環境が得られる。今回の研究結果はこれらにつながる学術的意義や社会的意義に富んだものと言える。
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