研究課題/領域番号 |
17K17139
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
唐 佳 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (80755992)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | nephronectin / dentin regeneration / iMatrix411 / iMatrix511 / Nephronectin / 象牙質再生 / ヒト歯髄幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、象芽細胞様細胞およびヒト歯髄幹細胞(hDPSC)に対するネフロネクチンの添加効果を調べ、以下のような結果を得た。即ち、ネフロネクチン0.1~10μg/mLで表面をコーティングしたポリスチレン製培養容器でMDPC-23細胞を培養したところ、何もコーティングしていない培養容器で培養したものと比べて、以下の結果が得られた。1)濃度依存的(特に10μg/mL)に細胞の増殖を促進した。2)細胞形態には変化は無かった。3)10μg/mLのコーティングで、細胞の増殖だけではなく細胞の分化も促進した(象牙質関連の諸遺伝子の発現、および石灰化の指標であるアルカリホスファターゼの発現が上昇した)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、歯髄保存療法において用いることができる、水酸化カルシウムに比べて安全かつ強力に象牙質再形成を誘導する生体親和性の高い新たな材料を提供することである。今回、ネフロネクチンが象牙芽細胞とヒト歯髄幹細胞の増殖と分化を促進することを見出し、この知見に基づいて本研究を完成させた。結果によれば、水酸化カルシウムに比べて安全かつ強力に象牙質再形成を誘導する生体親和性の高い新たな材料を提供することができ、この材料は、う蝕治療剤、特に歯髄保存療法におけるう蝕治療剤として有効である。
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