研究課題/領域番号 |
17K17145
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
日下部 修介 朝日大学, 歯学部, 講師 (30614557)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | テオブロミン / S-PRGフィラー / 再石灰化 / 齲蝕予防 / 脱灰抑制 / 細菌付着効果 / 酸中和能 / 歯面コーティング材 / 細菌付着性 / ぬれ性 / 吸水性 / 溶解性 |
研究成果の概要 |
カカオに含まれ,フッ化物より安全で,歯質を強化する効果が強いとされているテオブロミン,および多種類のイオンを徐放し,抗プラーク性などを有するS-PRGフィラーに注目し,歯面コーティング材を開発・試作した.本研究ではその齲蝕予防・抑制効果と特性について検討した. その結果,テオブロミンは細菌付着抑制効果は認められなかったものの,S-PRGフィラーよりコーティング下で強い再石灰化を認めた.S-PRGフィラーを含有するコーティング材は,酸中和能,脱灰抑制能,細菌付着抑制効果を示す可能性が示唆された.テオブロミン,S-PRGフィラーの両者が合わさると相乗効果が期待できることが考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の高齢化に伴う齲蝕予防の問題から歯の脱灰・破壊を阻止するために歯面コーティング材がその一助になると考え,齲蝕予防・抑制効果を発揮し,十分な機能を有するコーティング材について試作・開発した. カカオに含まれるフッ化物より安全で歯質強化の効果が高いとされるテオブロミンは,多種類のイオンを徐放し,抗プラーク性等を有するS-PRGフィラーよりコーティング下で強い再石灰化を認め,S-PRGフィラー含有コーティング材は,酸中和能,脱灰抑制,細菌付着抑制を有する可能性が示唆された.またテオブロミンとS-PRGフィラーによる相乗効果も期待でき,従来以上の機能を有するコーティング材が実現可能と考えられた.
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