研究課題/領域番号 |
17K17149
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
日原 大貴 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60781292)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 体性感覚誘発磁界 / 歯根膜 / 触圧覚 / 歯根膜感覚 / オッセオパーセプション / 歯学 / 脳・神経 / 顎口腔機能 |
研究成果の概要 |
本研究では歯根膜刺激時体性感覚誘発磁界反応のパターン、信号源について検討を行った。健常者25名の下顎第一大臼歯と下顎犬歯、17名の上下顎犬歯に対して独自に開発した刺激装置を用いて触圧覚刺激を加えた。その結果犬歯と第一大臼歯では潜時が異なっていたが、上下顎犬歯に有意差はなかった。また一次体性感覚野における局在に関しては三次元的な位置関係に有意差は認めらなかった。よって歯種、上下顎によらず局在を同じにすることで、口腔内の複雑な運動をコントロールし、潜時の違いにより歯種別の感覚を得ている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により今まで解明されていなかった歯種ごと、上下顎の一次体性感覚野における局在を同定することができた。同顎では同一の神経線維が複数の歯根膜線維を支配していること、歯種、上下顎によらず局在を同一にすることで、複雑な口腔内の動きをコントロールしていることが示唆された。また咬合による痛みは部位を同定することが難しいことがあるが、これは局在を同一にしているためであることが原因である可能性も示唆された。今後本実験で用いた装置と脳磁計を利用した歯根膜感覚測定法は咬合による痛みの診断に利用できる可能性があり、学術的意義、社会的意義ともに高いものであるといえる。
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