研究課題/領域番号 |
17K17155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
永田 浩司 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (00793043)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ガラス繊維補強型コンポジットレジン / 支台築造 / 有限要素解析 / 単一構造FRC / ショートファイバー / 破壊試験 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
従来型ガラス繊維補強型コンポジットレジン(FRC)は歯牙に負担の少ない歯台築造方法として広く臨床で応用されているが,機械的強度が不足しておりその適応症が限られている.本研究では,新たに開発された単一構造FRCを用いて,歯根破折のリスクを最小限とし,且つ支台装置自体の破壊抵抗性に優れた支台築造方法を開発することを目的とする. 支台築造を行なった3次元有限要素歯根モデルを構築し,様々な支台築造デザイン,周囲歯槽骨レベルを変化させ,築造体および残存歯質応力分布の変化を比較検討した.診断および治療計画に有限要素解析を併用することで,歯根破折に対する抵抗性を考慮した築造設計が可能となると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根破折は抜歯診断に至る主な原因の一つであり, 根管治療後の支台築造は,歯根破折に最も影響する治療過程である.単一構造FRCを用いた歯台築造方法により,従来よりも機械的強度が不足を補い,限られていた適応症の拡大が望まれる.これにより,これまで保存が困難で抜歯が余儀なくされた支台歯,特に残存歯質が少なく,さらに骨吸収が進んだ弱体化した支台歯においても,有限要素法を用いた解析を併用して補綴設計を行うことで,歯根破折のリスクを最小限とし,補綴治療の長期予後に貢献できる可能性がある.
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