研究課題/領域番号 |
17K17161
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
江口 香里 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10779614)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | IGFBP-3 / 骨代謝 / 骨形成 / BMP-2シグナル / 骨増生 / IGFBP3 / BMP2 |
研究成果の概要 |
本研究は、インスリン様成長因子結合蛋白-3(IGFBP-3)が骨組織においてIGF非依存的な新たな機能を有する可能性に着目し、IGFBP-3が骨代謝制御の一端を担い得るのではないかとの着想から、IGFBP-3が間葉系幹細胞の骨芽細胞分化に及ぼす影響の解析を行った。骨芽細胞の培養系におけるIGFBP-3の添加により、骨芽細胞分化マーカーの遺伝子発現量の減少、ALP活性の低下、石灰化の抑制が認められた。さらに、IGFBP-3はBMP-2シグナルを抑制することで骨芽細胞の分化および成熟を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではIGFBP-3が間葉系幹細胞の骨芽細胞分化および成熟に対して抑制的な影響を及ぼすことを明らかにした。また、その抑制的作用はBMP-2シグナルを介してもたらされている可能性が示唆された。IGFBP-3による骨芽細胞分化制御は新たな知見である。IGFBP-3の機能を明らかにし、骨リモデリング機構に関わる分子の機能的意義を解明することは、人為的な骨代謝制御を可能とする新たな骨増生法の開発への応用が期待される。
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