研究課題/領域番号 |
17K17165
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高岡 亮太 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20733968)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 顎関節症 / 変形性顎関節症 / 関節円板側方転位 / Subchondral cyst / MRI / 縦断研究 / subchondral cyst / 顎関節円板側方転位 / 顎関節内障 / MR / 大規模データ / joint effusion / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究はMRIデータを用い,下顎頭のsubchondral cyst (SC)について縦断的な調査を行った.その結果,SCは下顎頭の力学的負荷の加わりやすい部位の近傍に形成される可能性が示唆され,SCは関節円板の位置異常との関連が強いことが明らかとなった.また,SCの3分の2は下顎頭および関節隆起の骨吸収を伴いながら時間経過とともに消失することが分かった. また,本研究では円板側方転位を有する23関節のMRIを4年から9年間間隔を空け縦断的に撮像し,円板側方転位の経時的変化を観察した.縦断調査の結果,側方転位の程度が変化した症例は存在したが,側方転位から前方転位に移行した症例は存在しなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Subchondral cyst(SC)は変形性顎関節症と診断される決定的な画像所見であるにもかかわらずその病態は明らかになっていない.本研究において顎関節円板転位がSCの発生条件の一つであることが明らかとなり,またSCを有する患者は保存療法のみでも安定した経過を辿ることが明らかとなった.また,関節円板側方転位の病態も明らかではなかったが,本縦断研究により,円板側方転位は円板前方転位とは異なるメカニズムで発症し,独自の経過を辿る可能性が示唆された.
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