研究課題/領域番号 |
17K17168
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
來田 百代 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10733082)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 咀嚼能率 / 歯周病 / 動脈硬化 / 循環器・高血圧 / 歯科定期受診 / 疫学 / 歯学 |
研究成果の概要 |
都市部一般住民を対象に、国立循環器病研究センターにおいて、基本健診ならびに歯科検診を行って、口腔と全身の健康について調査を行い、以下のような関連を見出した。 1、咀嚼能率の低下は慢性的ストレスと関連している可能性が示唆された。2、咀嚼能率の低下を軽減する上で継続した歯科定期受診が有用である可能性が示唆された。3、年齢、性別、機能歯数、最大咬合力、咬合支持、唾液分泌速度を予測因子として構築した咀嚼能率低下予測モデルは、約5年後の咀嚼能率低下を定量的に予測し、必要に応じた咀嚼指導や歯科補綴治療の介入により咀嚼能率低下を予防するうえで有用なツールになると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会においてストレスは大きな問題となっており、それらを評価、管理する事は重要な課題である。本研究により、咀嚼能率低下により慢性的ストレス状態にある事が明らかとなった。また、咀嚼能率低下と関連する因子については、横断研究により過去に報告を行っているが、今回縦断研究より、継続的な歯科定期受診が咀嚼能率低下を軽減する上で有用である事が明らかとなった。さらに、咀嚼能率低下予測モデルの構築により、約5年後の咀嚼能率低下を定量的に予測する事が可能となり、必要に応じた咀嚼指導や歯科補綴治療の介入により、咀嚼能率低下を予防する事が今後可能となるかもしれない。
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