研究課題/領域番号 |
17K17177
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
土谷 享 九州大学, 歯学研究院, 助教 (90722710)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨補填材 / 生体材料 / 二相性顆粒 / 顆粒セメント / 人工骨補填材 / バイオマテリアル / セラミックス |
研究成果の概要 |
本研究は溶解挙動の異なる2種類の骨補填材を化学的に組み合わせた二相性骨補填材を創製し、骨形成に必要なカルシウムの溶出と骨関連細胞の足場としての機能のバランスを制御することで短期・長期の骨形成能力の向上を目的とする。 カルシウム溶出の早いリン酸水素カルシウム二水和物をコーティングしたβ型リン酸三カルシウムでは、リン酸水素カルシウム二水和物の析出の際に顆粒が自己硬化性を示し、骨形成に有利な多孔体構造となることを見出した。溶解性の遅いハイドロキシアパタイトコートした石膏顆粒では溶解性の極めて高い石膏の溶解性を制御することを示し、新生骨形成能力も向上することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎える日本において、高齢者のQOLの向上が課題となる。中でも、骨再生で使用する骨補填材はこれまでに多くの製品があり、その形状、化学組成については現在も広く研究されている。本研究成果は骨補填材の機能を向上するために化学的に2種の骨補填材を層状にコートした二相性骨補填材に関する研究成果であり、実際に骨形成能力が向上することを見出している。また、本研究成果で得られた二相性骨補填材の化学組成はどれも医療材料として使用されており、安全性の観点からも製品化までのロードマップは長くないと期待できる。以上のことから、本研究成果は口腔外科分野、整形外科分野に大きく貢献できるものであると確信する。
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