研究課題/領域番号 |
17K17180
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和智 貴紀 九州大学, 大学病院, 助教 (00778863)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / チタンイオン / メインテナンス / インプラント / 骨代謝 / 歯学 |
研究成果の概要 |
口腔インプラント治療の成功のためには,メインテナンスを続けながら,合併症のひとつであるインプラント周囲炎を予防することが必要である.インプラント体によく用いられるチタンは高い耐腐食性や生体親和性を併せ持っているが,酸性環境下でフッ化物に暴露されるとチタン表面が腐食することが知られている.溶け出したチタンイオンが,細菌が産生した内毒素と共存した環境が,骨代謝経路の一つであるephrin/Eph経路にどのような影響を与えるか解析した.その結果,ephrin/Eph経路に大きな影響を与えないことが分かり,インプラント周囲炎における骨吸収にはRANKL/RANK経路がより関与していることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然歯に対して開発されたフッ化物を含有する各種材料を,インプラントが存在する口腔内に応用する際には注意が必要である.これまで,チタンに対する影響についてのみ議論されることが多かったが,フッ素によりチタンが溶出した場合に,その溶出したチタンイオンがインプラント周囲組織にどのような影響を与えるのかまで検証した研究は過去の我々の研究を除いて極めて少ない.その点で,本研究は非常に独創的である.
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