研究課題/領域番号 |
17K17188
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高橋 那奈 昭和大学, 歯学部, 助教 (80635061)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MPC / 義歯 / デンチャープラーク / バイオマテリアル / 歯学 / バイオフィルム |
研究成果の概要 |
我々はこれまで”汚れない義歯(入れ歯)”の開発を目指し、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)ポリマーを義歯にコーティングし細菌繁殖を防ぐ研究を行ってきた。本申請では上顎全部床義歯(総入れ歯)装着者22人の義歯に付着するプラーク内の細菌種の解析、MPCコーティング前後の細菌種の変化の解析を主に行った。 その結果、義歯に付着するプラークは歯に付着するプラーク内の細菌と同様に通性嫌気性菌という種類の細菌が多く、誤嚥性肺炎の原因菌も被験者全員から検出された。また、コーティング前後でプラーク内の細菌種に変化はなく、コーティングにより疾患を誘発する可能性は低いということがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまでにも2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)ポリマーを義歯(入れ歯)にコーティングし、”汚れない義歯”の開発を目指してきた。その際には1種類の口腔内細菌を選択し、それに対してのMPCポリマーの効果を分析していた。 今回のように実際の義歯に付着する細菌類をまず特定し、それらに対してのMPCポリマーの働き(例えば特定の菌への効果の有無等)をみることができたことは、今後のMPCポリマーの臨床応用へ向けた貴重なデータとなりうると言える。
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