研究課題/領域番号 |
17K17214
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
河井 洋祐 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (50423629)
|
研究協力者 |
朝比奈 泉
小守 壽文
住田 吉慶
杉原 考輝
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | エクソソーム / 間葉系幹細胞 / 骨再生 |
研究成果の概要 |
骨髄間葉系幹細胞由来のエクソソームを利用して骨再生、骨分化への影響を調べた。まずラット骨髄由来間葉系幹細胞を培養してエクソソームを回収した。回収したエクソソームの特性解析を行ったところ、間葉系幹細胞に骨分化誘導を行った培地からのエクソソームは骨分化を促進するmRNAおよびmicroRNAの発現が上昇しており、間葉系幹細胞に添加すると無添加群に比べて骨芽細胞分化を有意に促進することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、骨粗鬆症治療薬としてビスフォスフォネート製剤の使用が増加している。この薬剤を内服している患者さんで歯科治療で抜歯などの外科的侵襲を加えると、顎骨壊死が引き起こされることが報告されている。高齢化に伴い顎骨壊死の患者数は増加傾向にあり、依然として確立された治療法は存在しない。この研究成果では細胞レベルでは骨髄由来間葉系幹細胞からのエクソソームは骨芽細胞の分化を促進する作用が示唆されており動物実験でこのことが証明できれば、顎骨壊死の発生機序の解明、副作用の回避を実現できる可能性が示唆され、学術的意義、社会的意義は大きいものと考える。
|