研究課題/領域番号 |
17K17219
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 (2018) 東京女子医科大学 (2017) |
研究代表者 |
鬼塚 理 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10779317)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / トランスクリプトミクス / エピゲノミクス / 骨芽細胞分化 / 次世代シーケンサー / トランスクリプトーム / 網羅的遺伝子発現解析 / 再生医学 / 発現制御 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究では、分化能の異なる腸骨由来、顎骨由来MSCsに対して、次世代シーケンサーを用いて、パスウェイ解析やGO解析等により顎骨由来MSCs特異的な遺伝子発現パターンを絞り、LHX8やMSX1といった顎骨の発生に重要な転写因子が顎骨由来MSCsの特性を反映していることを明らかにした。これらの遺伝子発現はChIP-seqによるエピゲノム解析においても転写活性が認められた。さらには、腸骨等の体幹部のMSCsと比較して、顎骨領域のMSCsはHOX遺伝子発現が著しく欠如していることから、同遺伝子も 特定のMSCsの特性に影響を与えていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から各組織由来MSCsの特性の違いは、由来となる組織の特性をある程度引き継いでいることがわかった。細胞内での制御機構は複雑かつダイナミックな変化であり、トランスクリプトミクスの視点のみでは全容の解明には至らないと考えられる。さらにエピゲノミクスなアプローチも行い、より詳細な発現プロファイルを得ることで、分化に重要な新規転写因子の同定や、骨芽細胞分化における指標を選定し、限られた細胞供給源からでも特定の組織再生に適した細胞治療が行える。即ち、歯科領域のターゲットである顎骨再建に最適な細胞ソースの提言なども可能になる。
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