研究課題/領域番号 |
17K17229
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
浅香 卓哉 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80637265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ARONJ / MRONJ / 薬剤関連顎骨壊死 / PRF / 顎骨壊死 / 多血小板フィブリン |
研究成果の概要 |
近年、骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)に対する治療方針について、様々な検討が実施されている。多血小板フィブリンを用いたARONJの外科的治療を検討したが、再生医療等の法律の影響にて達成困難となった。当科でのARONJ発症率は従来の報告よりも高い傾向にあった。抜歯に伴う休薬は減少傾向にあり、休薬によるARONJ予防効果は認められなかった。ARONJに対する治療法に関しては、悪性腫瘍由来よりも骨粗鬆症由来のARONJの治癒率が高く、保存療法と比較して外科療法の治癒率が高い傾向にあった。FDG―PETによる比較では、ARONJは他の骨髄炎と比較して高い集積を認め、炎症の活動性亢進が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創傷治癒促進効果のある多血小板フィブリンによるARONJの新規治療法の確立を目指したが、再生医療等の法の影響にて実施困難な状況にある。少なくとも経口骨吸収抑制薬使用患者の抜歯時には多血小板フィブリンによる治癒遅延防止効果が確認されているので、今後は大規模な予算確保の上での研究を検討している。 また、これまでARONJの骨髄炎としての活動性を他の骨髄炎と比較した報告はなかったが、FDG-PETを用いた本研究により他の骨髄炎と比較して活動性が高いことが示された。炎症活動の亢進などが背景に考えられるが、今後はより詳細な検討を進める予定である。
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