研究課題/領域番号 |
17K17233
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
古舘 健 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (50638898)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | がん微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / mTORシグナル / 血管新生因子 / 癌 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞と間質細胞の両者が存在するがん微小環境において、がん関連線維芽細胞(Cancer-Associated Fibroblasts:CAF)が、がん細胞の進展に与える影響を明らかにする。がん組織は、がん細胞と間質細胞から構成されている。がん組織の浸潤部において、がん細胞は 50%以下となり、残りの大部分は間質細胞の線維芽細胞が占めている。一方、がん組織から得られたデータはがん細胞、間質細胞、正常細胞で平均化されてしまう。そこで本研究では、シングルセル解析を用い、CAFとがん細胞の相互作用を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、口腔癌細胞と線維芽細胞の両者が存在するがん微小環境において、癌関連線維芽細胞(Cancer-Associated Fibroblasts:CAF)の栄養状態を反映するmTOR(mammalian target of rapamycin)シグナルが血管新生因子(Vascular Endothelial Growth Factor:VEGF)を制御する機構を調べた。本研究により、MCAM高発現の筋癌関連線維芽細胞がVEGFシグナル経路ネットワークおよびIL-6シグナル経路ネットワークの細胞間相互作用により、腫瘍の進展促進、腫瘍血管新生および腫瘍免疫抑制に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、口腔癌細胞と線維芽細胞の両者が存在するがん微小環境において、癌関連線維芽細胞(Cancer-Associated Fibroblasts:CAF)の栄養状態を反映するmTOR(mammalian target of rapamycin)シグナルが血管新生因子(Vascular Endothelial Growth Factor:VEGF)を制御する機構を明らかにすることで、口腔扁平上皮癌を制御する新規治療薬の開発につながる基礎的研究であった。
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