研究課題/領域番号 |
17K17235
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
遠藤 学 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (40613998)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | p53シグナル / アポトーシス / 口腔癌化学療法 / 口腔癌 / p53 / 口腔がん化学療法 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究は,p53 シグナル伝達系標的薬剤による口腔癌細胞に対する効果とその機序について検討した.ヒト口腔癌細胞株をp53シグナル伝達系標的薬剤(RITA,CP-31398,PRIMA-1)で処理した結果,細胞増殖を抑制し,さらにアポトーシス誘導も認められた。特にRITAはp53抑制に働くMDM2を抑制し、p53を活性化させた。さらに、p53依存性アポトーシスに関与するBAXの発現が増加した.このことからRITAは口腔癌細胞のMDM2の活性を抑制してp53を安定化し,p53 シグナル伝達経路を活性化することによりアポトーシスを誘導させることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌で特徴的ながん抑制遺伝子であるp53のシグナル伝達経路の異常は,抗癌剤耐性の獲得や癌血管新生の誘導に関わることからp53シグナルの再活性化は,抗腫瘍作用および既知の抗癌剤に対する耐性の克服が期待される.今後,口腔癌化学療法において,p53 シグナル伝達系を標的とした予知性の高い治療法の開発が期待される.
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