研究課題/領域番号 |
17K17258
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
可児 耕一 徳島大学, 病院, 助教 (60709583)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 臨床腫瘍学 |
研究成果の概要 |
口腔扁平上皮癌細胞株B88細胞に対して,抗癌剤ドセタキセルとビタミンE誘導体であるγ-トコトリエノールを併用したところ,著明な抗腫瘍効果が認められた.本研究においては,転写因子NF-κBに着眼し,抗腫瘍効果の検討を行った.ドセタキセルによりNF-κBの活性化が認められたが,γ-トコトリエノールを併用することにより,NF-κBの活性化は抑制された.NF-κBの活性化の抑制による,NF-κBによって制御されるアポトーシス抑制タンパクの発現抑制,およびアポトーシス関連タンパクの発現上昇を介してアポトーシスを誘導していると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,NF-κBを選択的に阻害することにより,口腔癌細胞に対する直接的な抗腫瘍効果とドセタキセルの抗腫瘍効果の増強という2つの効果が期待できると考えた.γ-トコトリエノールはNF-κB選択的阻害薬として口腔扁平上皮癌細胞の増殖を抑制し,さらにドセタキセルの抗腫瘍効果を増強させた.本結果より,ドセタキセルとγ-トコトリエノール併用化学療法は進行口腔癌の有効な新規治療法となり得る可能性が示された.さらに本研究結果より得られた成果は,口腔癌患者に対する癌薬物療法による治療成績の向上に寄与すると考えられ,患者への貢献は大きいと考えられる.
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