研究課題
若手研究(B)
IgG4 関連疾患(IgG4-RD)は、高 IgG4 血症と罹患臓器における著明な IgG4 陽性形質細胞浸潤や線維化を伴う腫脹を特徴とする全身性疾患である。病態形成においては、マクロファージや樹状細胞等の自然免疫担当細胞の関与が示唆されてきたが、詳細はいまだ明らかではない。DNA マイクロアレイの解析から、コラーゲン様構造マクロファージ受容体(MARCO)および Toll様受容体(TLR)7 を抽出し、病変局所での特徴的な繊維化を引き起こすとされる M2 マクロファージ上に発現していることを確認した。これらの分子が病態形成に関わる新たな特異的自然免疫関連分子である可能性が示唆された。
IgG4-RD 発症に MARCO や TLR 7 を介した機序が示唆され、これにより今後、難航しているIgG4-RDモデルマウスの確立、現在の治療の第一選択薬であるステロイドに代わる新しい分子標的治療にも繋がる可能性が多いに期待される。
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