研究課題
若手研究(B)
がんの再発予防にがん幹細胞(CSC)を標的とする免疫療法が有効であると考え、SW480細胞からCSC・非CSCを分離し、両者のHLA-A24に提示されるナチュラルペプチド群を網羅的に解析した。CSCにのみ提示されるIV9ペプチドを同定し、PBMCを刺激してIV9特異的CTLを誘導した。特異的CTLは、CSCのみを認識し、SW480細胞を移植したマウスモデルに静注すると有意に腫瘍形成を抑制した。移植された腫瘍モデルは少数のCSCと多数の非CSCからなることを考慮すると、CSC成分を排除することが、腫瘍形成の制御に必要かつ十分な条件であり、がん免疫療法の治療・予防戦略における有効性を証明できた。
がん解細胞を標的とした、新規ペプチドワクチンの開発に成功した。また本研究を通し、がん幹細胞成分を排除することが、腫瘍形成を制御するのに必要かつ十分な条件であることを証明している。このことは、CTL免疫療法の治療・予防戦略において、がん幹細胞を標的とすることの有効性を示唆する結果となっており、今後のあらゆるがんの再発予防法の開発・研究を行うにあたり、指標となる重要な結果が得られた。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
The Journal of Immunology
巻: 10 ページ: 2849-2855
臨床免疫・アレルギー科
巻: 69 ページ: 499-504
40021567695
Cancer Immunology Research
巻: -