研究課題/領域番号 |
17K17290
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
立川 哲史 昭和大学, 歯学部, 助教 (60781036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CVCI / 全身麻酔 / 経動脈灌流標本 / 呼吸 / 強制換気 / CICV / 組織酸素分圧 / 上気道閉塞 / 歯科麻酔学 |
研究成果の概要 |
全身麻酔時には、舌根が気道を閉塞するような、上気道閉塞といわれる病態を作り出す。その病態は時に致死的な転帰を辿る。血中二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により動脈血液中のpHが低下すると、呼吸リズムを変化させることが知られている。 本研究の目的は、頸動脈灌流標本を用いて、呼吸リズムの変化が、上気道閉塞に対して、どのように関連しているのかを調べる事であった。 結果は血中二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により、上気道を構成する各筋群が先行して活動することにより、効率的な上気道の開存性向上、協調を取ることが示された。高二酸化炭素血症を改善する効率的かつ生体変化に合目的な変化である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科治療を行う上で全身麻酔は広く使われているが、その安全性は保証されていなければならない。全身麻酔による致死率は極めて低いが、全身麻酔導入時に人工呼吸ができなくなり(Can’t Ventilate:CV)しかも気管挿管ができなくなり、(Can’t Intubate: CI)致死的な転帰を辿ることがある。このCVCI は歯科患者にも起こりうる危険な合併症である。この状態になると速やかに低酸素血症に陥り、心停止や重篤な脳障害が引き起こされるため、解決しなければならない重要な問題となっている。本研究の学術的意義は、この病態の解明のため、重要な基礎データとして示されることになる。
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