研究課題
若手研究(B)
矯正学的歯の移動において、TNF-αが発現し破骨細胞に関与していることが報告されている。一方、生理的な骨吸収に関しては骨細胞がRANKLを発現し、破骨細胞形成を誘導していることが新しくわかった。そこで本研究は、骨細胞へTNF-αを作用させ炎症性の破骨細胞形成がどのような影響を受けるのかin vitroおよびin vivoで検討しそのメカニズムを解明することを目的とする。本研究では、TNF-αが骨細胞に作用するとRANKLの発現が増加することがわかった。さらにin vivoにおいてマウスの頭蓋部にTNF-αを作用させると骨細胞にRANKLの発現を増加させることがわかった。
本研究では骨細胞もTNF-αが作用するとRANKLを発現し、破骨細胞形成を促進するように働くことがin vitroおよびin vivoで確認された。本研究で、様々な炎症性骨疾患に関与する炎症性サイトカインであるTNF-αの骨細胞への影響を解明することは、骨細胞を炎症性骨疾患の標的細胞の一つとして選択でき、Osteoimmunologyの発展に寄与すると考えられる。また、新しい治療薬、治療法などの医療の発展にもつながり、さらには矯正学的歯の移動のメカニズムの解明にも寄与する可能性のある、非常に意義のあることだと考えている。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)
Journal of Immunology Research
巻: 2018 ページ: 5783639-5783639
10.1155/2018/5783639
Dental Materials Journal
巻: 37 号: 2 ページ: 286-292
10.4012/dmj.2016-348
130006588780
Anal. Cell. Pathol.
巻: Volume 2018 ページ: 8047610-8047610
10.1155/2018/8047610
東北矯正歯科学会雑誌
巻: 25 ページ: 9-15