研究課題/領域番号 |
17K17314
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
上原 智己 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50783130)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | RANKL / ペプチド / 顎骨造成 / 口唇口蓋裂 / 骨造成 / 長期経過 / 注射 / 骨形成促進 / メカニカルストレス / マウス / 骨形態計測 / 歯学 / 薬理学 / 再生医学 / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
口蓋裂患児における顎裂部の骨欠損を骨で補填する治療に、我々が開発した注射による顎骨造成法を応用することを見据え、研究開始当初は、新生骨を機能させ長期的に維持する方法についての実験計画を立案した。様々な実験モデルでの検討を行った結果、担体の粒子直径を小さくすると、注射時の薬剤の操作性が向上し、新生骨の形態をコントロールできることが判明した。また、新生骨の長期的経過を観察したところ、新生骨および接する母骨の骨密度は薬剤投与後8週までの間、増加傾向にあることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口蓋裂治療において一般的に行われている顎裂部骨移植術は、患児腸骨からの自家骨移植を主体としており、身体的侵襲が大きい。我々が開発した手術をせずに薬剤の注射投与で骨形成を促す顎骨造成法の発展は、口蓋裂治療へ大きな貢献をもたらす。また、本研究課題により、新生骨の形態を自在にコントロール可能になったことと、新生骨および接する母骨が経時的に密度を増すことが明らかになったことで、本骨形成法が口蓋裂治療以外の歯科臨床において広く応用される可能性が高まり、新たな治療法が考案される等の波及効果が期待された。
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