研究課題/領域番号 |
17K17320
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡 綾香 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (20635403)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 顎顔面形成不全 / 口唇口蓋裂 / レチノイン酸シグナル / アルコール / 骨形成異常 / 遺伝子変異 / Rdh10 |
研究成果の概要 |
顎顔面の発生には様々な顔面突起の適切な成長及び癒合が必要不可欠である。異常な顔面突起の成長や癒合、骨形成の異常は、口唇口蓋裂の原因となる。近年、多くの骨形成に関する遺伝子変異が同患者群において同定され、また遺伝的要因と共にアルコールや喫煙等の環境的要因も影響することがわかっている。しかし、これらの因子の相互作用について不明な点が多い。 本研究では、口唇口蓋裂の遺伝的要因の1つであるRdh10の変異と環境的要因であるアルコールの相互作用による顎顔面形成や骨形成における役割の解明した。結果、Rdh10 を欠損させた妊娠マウスにアルコールを作用させることにより口蓋裂の発生率が上がることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異常な顔面骨の形成は、口唇口蓋裂のみならず様々な顎顔面形成不全との関連が報告されている。顔面骨の形成の詳細なメカニズムを解明する事は多くの疾患の診断や治療法に繋がる可能性があり重要なテーマである。 本研究によって初めて Rdh10 とアルコールの顎顔面形成における相互作用を明らかとなった。この結果は、Rdh10の変異がアルコール摂取に対して高いリスクがある事を意味している。本研究を推進することにより、多因子疾患としての口唇口蓋裂の病態解明に向けた新たな研究戦略が生まれ、発展していくことが期待される。
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