研究課題/領域番号 |
17K17322
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹内 優斗 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60721454)
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研究協力者 |
阿部 真土
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨・軟骨 / シグナル伝達 / 口腔解剖学 / 口腔生化学 / KLF4 / 歯学 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
本申請では、骨格系の正常発生、恒常性の維持に関与することが最近報告された転写因子であるKLF4が正常な内軟骨骨化に重要な役割を持つと仮設を立てて研究を行った。 内軟骨骨化の過程では、軟骨成長板の肥大化軟骨細胞層で強く発現するMMP13がその進行に必須の役割を持つ。本研究では、KLF4によりMMP13のmRNAの分解が抑制されることでMMP13の発現レベルが上昇し、正常な内軟骨骨化を進行させることが示唆された。 さらに、骨芽細胞での新たなKLF4による分化制御メカニズムとして、KLF4が一次繊毛におけるヘッジホッグシグナルを抑制し、そしてそのことを介して骨芽細胞の分化を抑制している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの骨格の大部分は、内軟骨骨化の過程で発生する。骨格に形態・性状異常を認める疾患は比較的多く、先天的な発生異常を示すものや後天的に骨の恒常性維持機構の破綻によるものなど多岐にわたる。手足の骨や関節は日常生活で最も使用される部位の一つであり、その異常は日々の動作に対して著しく大きな影響を与えることが容易に想定される。KLF4が内軟骨骨化の過程において果たす役割を解明することで、KLF4は骨格に異常をきたす疾患に対する創薬のターゲットとなりえる可能性がある。
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