研究課題/領域番号 |
17K17325
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
河野 加奈 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40780862)
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研究協力者 |
谷川 千尋
山城 隆
上岡 寛
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 3D / CT / 軟食 / マウス / 下顎骨 / 形態変化 / エピジェネティクス / 3D / 歯学 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
食餌性状を変化させた実験モデルはこれまで広く用いられてきたが、この研究は2次元のレントゲン写真による側面図の線計測および角度測定に基づいており、3次元の変化を詳細に検出することは困難であった。そのため食餌性状の変化に関連した下顎骨の3次元変化を詳細に解析するために、マイクロCTを用いた下顎骨表面形態の3次元的な形態解析手法を新たに開発し、報告した(Frontiers in Physiologyにて報告)。これらの知見より、後天的因子に伴う咀嚼活性の違いが骨表面上の部位特異的応答にいかに影響し、マウス下顎骨の3次元的な成長にどのように影響するのかという定量的所見が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、環境要因がエピジェネティック制御に影響を与え、その結果、形態形成異常が生じるという全く新しい概念を提案するものである。その知識基盤が確立されれば、不正咬合患者の診断において、特定の遺伝子のエピジェネティック変異があるかどうかを調べることにより、成長予測や治療効果の予測が行えるようになるかもしれない。さらに薬剤の投与によってそれをコントロールすることができれば将来の矯正歯科治療における治療の一つのありかたに大きな変化をもたらすことができる。このように、本研究がもたらす研究結果は学術的意義が非常に高いと考えられる。
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