研究課題/領域番号 |
17K17332
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
赤澤 友基 徳島大学, 病院, 助教 (10646152)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯肉細胞 / Down症候群 / てんかん / 薬物性歯肉増殖症 / 歯肉線維芽細胞 / Down症 |
研究成果の概要 |
Down症候群では、歯周疾患が好発するため、分子メカニズムレベルで解析することを目標とした。Down症候群由来の歯肉細胞株の作製を試みたが、安定して21番染色体にトリソミーを示す細胞株を得ることができなかった。 そこで、同時に作製していた正常歯肉細胞株を用いて、抗てんかん薬バルプロ酸による副作用とEotaxin-1を含めた炎症性サイトカインの関係に注目した。そこで、正常歯肉細胞にバルプロ酸を投与すると、細胞増殖試験において、増殖傾向を認めることがわかった。バルプロ酸の投与により歯肉細胞の増殖が促進し、炎症を惹起することによりさらに増殖促進が進行する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Down症候群は染色体異常の中では疫学的に最も発生頻度が高い。臨床的には齲蝕罹患率は低いが、歯周疾患は発症しやすい。そのためDown症候群に関連した歯周疾患に関連したサイトカインネットワークを解析することにより、歯周疾患に対する新たな治療法の開発を目標としていた。 しかし、Down症候群の歯肉細胞株ができなかったため、全身投与の薬物により誘発される歯肉増殖症に注目した。歯肉増殖症は清掃不良になりやすく、清掃不良により症状はさらに増悪する。薬物性歯肉増殖症は歯科的には外科的歯肉切除しか治療法がなく、口腔内管理がかなり難しい。その分子メカニズムの解明により、局所的な治療法を探ることが可能となる。
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