研究課題/領域番号 |
17K17336
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
西俣 はるか 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10755755)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Porphyromonas属 / ペプチダーゼ活性 / ジペプチジルペプチダーゼ / DPP / 歯周病原性菌 / Bacteroides門 / P. endodontalis / 菌体外多糖 / Bacteroidetes門 / 歯周病原細菌 / バクテロイデス科 |
研究成果の概要 |
我々は,歯周病原性菌Porphyromonas属の産生するジペプチジルペプチダーゼ(Dipeptidyl-Peptidase:DPP)に着目し本研究を行った. 本研究にて,dpp遺伝子は全口腔細菌のうち,歯肉縁下プラークの構成細菌であるPorphyromonas属やPrevotella属を含む嫌気性菌に限定的に存在することが示された.ヒト口腔検体のペプチダーゼ活性測定では,その結果から歯周病原性菌の存在有無が予想され,本測定が歯周病の指標の1つとして活用できることが示唆された.マウス実験では,細菌DPP4活性はヒトDPP4阻害剤で阻害され,生理活性ペプチド分解能を有することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での口腔サンプルを用いたDPP 活性測定により,歯周病原性菌の存在の有無が予測されたことから,DPP 活性測定は歯周病原性菌のバイオマーカーとして有用であることが示唆された. また,我々の研究対象である dpp遺伝子の一部は,ヒトにも存在することが既知であり,ペプチド分解によって惹起される疾患の制御に繋がる可能性を持つ.本研究にて明らかとなったP. gingivalis dpp遺伝子オルソログを有する菌には,全身疾患との関連が示唆されるものが多数あるため,本研究成果は,歯周疾患だけでなくこれら全身疾患への疾患予防・治療法確立への将来的な寄与が期待される.
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