研究課題/領域番号 |
17K17351
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加治屋 幹人 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (00633041)
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研究協力者 |
小松 奈央
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / C-MSCs / YAP/TAZ / メカノトランスダクション / 間葉系幹細胞集塊 / 3D / C-MSC / 骨再生 |
研究成果の概要 |
申請者はこれまでに、新規の細胞移植技術として、間葉系幹細胞(MSCs)と細胞外基質(ECM)を利用して細胞集塊Clumps of MSCs/ECM complexes(C-MSCs)を樹立していた。本研究では、C-MSCsの細胞性質の理解を深めるために、YAP/TAZメカノトランスダクション機構に注目して実験を行った。 その結果、C-MSCsは浮遊状態にあるため場の硬さを感知できずYAP/TAZ活性が低下し、軟骨・脂肪分化に導かれやすいことを見出した。さらに、骨分化誘導を施されたC-MSCsではECMの産生が増加することで硬さを感知し、YAP/TAZ活性が向上することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに骨分化誘導を施したC-MSCsの移植が、人工材料を用いたMSCsの移植と比較して効果的に歯周組織再生を促進することが示されていた。本研究の成果によって、C-MSCsの細胞性質がメカのトランスダクションの観点から明らかになったことは、臨床応用のための科学的根拠の取得につながると期待できる。 さらに、本研究で発見されたC-MSCsにおけるYAP/TAZメカノトランスダクションの意義を応用し、in vitroでC-MSCsから骨様組織を作製できる可能性が示されたことは、より効果的な骨再生医療の開発に貢献できる可能性が高い。
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