研究課題/領域番号 |
17K17355
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原口 晃 九州大学, 大学病院, 助教 (00734998)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯周病源細菌 / P. gingivalis / 歯周病原細菌 / biofilm / 歯学 / 細菌学 / Porphyromonas gingivalis |
研究成果の概要 |
全身疾患において歯周病細菌によるバイオフィルムが病変部位より検出されることが知られている。本研究では、心疾患において検出されるPgバイオフィルムが他の主要な歯周病原菌によってどのように口腔内バイオフィルムから剥離され血流に乗っているのかを解明していくことを目的とする。歯周病菌のバイオフィルムに対してPiの培養上清の有効性が示唆された。本研究の成果は慢性歯周炎の進行を阻止し、剥離された歯周病細菌が血中に播種し心内膜炎等へ波及するとした歯性病巣感染の機序解明と効果的な予防法へと貢献するものと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性歯周炎病変部位におけるバイオフィルム内の歯周病細菌間相互作用に関する理解が深まり、これら相互作用をターゲットとした新たな歯周病治療法の確立に繋がる。これまでの抗菌療法では歯周病細菌の種類、疾患の状態に合わせた投薬は難しかったが、この新しい知見により、慢性歯周炎病変部位より検出される主要な歯周病細菌を標的とした新たな抗菌療法の確立に繋がることが期待される。 さらに、Pgはバイオフィルムから剥離され、血中に入り全身的な病変を引き起こす可能性が示唆されている。これらの研究が進むことにより、歯周病患者の心内膜炎を引き起こすメカニズムの解明に近づき、予防方法が飛躍的に発展する。
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