研究課題/領域番号 |
17K17360
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
喜田 大智 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70755032)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バイオフィルム / IX型分泌機構 / Capnocytophaga ochracea / 歯学 / 微生物 / プロテオーム |
研究成果の概要 |
口腔内細菌Capnocytophaga ochracea はバイオフィルム形成能をもつ。これまでの研究からこの活性にはIX 型分泌機構により分泌されるタンパク質(T9SS 積荷タンパク質)の一部がEPS としてバイオフィルム形成に関与することが示唆された。本研究はC. ochracea EPS 構成タンパク質の同定、その中で、C. ochracea T9SS により分泌されていると予測されるものの抽出を行うことができた。また、C. ochracea T9SS がC. ochracea とF. nucleatum との混合バイオフィルム形成量に影響を与えることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究から、歯周病原性バイオフィルム形成の重要な因子のひとつに初期定着菌と歯周病原細菌との間のbridge として働くFusobacterium nucleatum があげられる。また、C. ochracea の存在下でF. nucleatum のバイオフィルム形成促進が起こる。本研究の成果は、C. ochracea T9SS の働きの阻害が、F. nucleatum のバイオフィルム形成促進を妨げることにつながる可能性を示したことである。 この成果は、歯周病原性バイオフィルム形成の阻止の可能性を探索し、歯周病の発症・進行の予防法開発へと研究を発展させるための一助となる可能性がある。
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