研究課題/領域番号 |
17K17364
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 佑基 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (50783057)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 実験的歯周炎 / 炎症性サイトカイン / TLR / 歯周病 / 歯周炎 / 循環器・高血圧 / 免疫学 / 歯学 / 細胞・組織 / 臨床 |
研究成果の概要 |
実験的歯周炎を惹起したラットにおいて血中の白血球数、血糖値、トリグリセリドの有意な増加を認めた。また、歯肉における炎症性細胞浸潤の増加、またμ-CTにおける歯槽骨吸収の増加が認められた。また、動脈の評価として、動脈硬化に関連するTLR2、TLR4、MyD88、ICAM-1の動脈における遺伝子発現解析を行い、全てにおいて歯周炎惹起によって有意に増加した。以上より、歯周炎が動脈硬化を増悪させるメカニズムにTLRの関与があることは示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は、口腔内の細菌感染による炎症・免疫反応の結果歯周組織の破壊が起こる疾患である。歯周組織という局所の疾患でありながら全身への影響もあり、糖尿病や心筋梗塞などの関連も明らかとなり、生活習慣病の一つとして位置づけられている。現在、国民の8割は歯周病に罹患しており、歯周治療の必要性が増してきている。これまでに歯周病が動脈硬化の進展に関与する可能性が疫学研究や動物実験により報告されてきた。今回の結果から、歯周炎が動脈硬化を増悪させるメカニズムとしてTLRの関与の可能性が示唆された。
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