研究課題/領域番号 |
17K17366
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
米澤 大輔 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90711896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯周炎 / 歯槽骨吸収 / 成人健診 / メタボリックシンドローム / 歯周病 / 就労世代 / 動脈硬化性疾患 / コホート研究 |
研究成果の概要 |
日本人成人の就労世代を対象とし,歯槽骨吸収と心血管系イベントリスクに関連する因子の関係を検討した.人間ドックを受診し,ベースライン時と5年後のデータおよびパノラマX線写真が揃っている者を対象とした.パノラマX線写真より歯槽骨吸収量を測定し,ベースライン時の歯槽骨吸収量が中等度以上の者と軽度吸収の者の2群に分け,各全身疾患マーカーで解析した.ベースライン時に歯槽骨吸収量が中等度以上の被験者では,動脈硬化指数,中性脂肪の値が軽度の被験者と比較して有意に高く,基準値以上の値を示す者の割合が高くなる.歯槽骨吸収が中等度以上であると,メタボリックシンドローム関連の指標値が悪化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
就労世代からその後の高齢者に至るまでの歯科保健を向上させるためには,就労世代における歯科疾患のリスクに関する要因分析が重要であると考えた.歯周病が生活習慣病に関連することを明らかにし,さらに新たな歯科保健プログラムの構築を行うことにより,歯周病を予防し,わが国における医療費の削減,健康寿命の延伸に寄与することを目的とした. その結果,歯槽骨吸収量は心血管イベントリスク関連の検査項目のうちメタボリックシンドローム関連の指標値と関連することが示された.また,歯槽骨吸収が中等度以上であると,メタボリックシンドローム関連の指標値の経年的悪化が顕著である可能性が示唆された.
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