研究課題/領域番号 |
17K17375
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹内 研時 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (10712680)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 認知症 / 歯数 / 酸化ストレス / MRI / 歯周病 / アルツハイマー病 / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究は平均的な日本人集団である久山町住民の65歳以上高齢者を対象に、様々な共変量の影響を考慮した上で、認知症の発症・進行に寄与する口腔関連リスク因子の検討を行った。これまでほとんど報告が存在しなかった唾液中の酸化ストレスマーカーはアルツハイマー型認知症の者で低値であることが示された。また、これまで認知症発症との関連が多く報告されていた歯数については、脳全体の萎縮度と関連し、歯の本数が減少するに従い高い萎縮度を示した。その一方で、海馬の特異的な萎縮と歯の本数は有意な関連を認めず、歯の喪失がアルツハイマー型など特定の病型の認知症に特異的なリスク因子であることまでは確認されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の発症・進行に寄与する口腔関連リスク因子の解明をさらに発展させるため、唾液中の酸化ストレスマーカーを口腔関連の客観的指標として追加し、認知機能低下の客観的指標として核磁気共鳴映像法(MRI)検査に基づく脳萎縮度の判定を採用した点が本研究の学術的新規性と考える。研究成果の社会的意義として、口腔関連指標の中でも特に、歯の喪失は認知症の発症・進行に寄与する可能性が高く、高齢期に先駆けて幼年期・成人期から一貫して歯の喪失予防に努めることが認知症予防に重要であることが示唆された。
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