研究課題/領域番号 |
17K17382
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
太田 緑 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70755008)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 口腔機能 / 高齢者 / 咀嚼時間 / 食事時間 / 口腔機能低下症 / 咀嚼回数 / 口腔機能低下 / 歯学 / オーラルフレイル |
研究成果の概要 |
65歳以上の高齢者を対象に、一口量のごはんを噛み始めてからすべて飲み込むまでにかかる時間(咀嚼時間)を筋電図を用いて記録した。また、口腔機能精密検査(口腔衛生、口腔乾燥、咬合力、舌口唇運動機能、舌圧、咀嚼機能、嚥下機能)を実施し、口腔機能を多面的に評価した。咀嚼時間の長い群と短い群を比較したところ、舌と口唇の運動機能に有意差を認めた。また、咀嚼時間の延長は複合的な口腔機能低下と関連していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の家族や介護スタッフから「最近食事に時間がかかるようになった」と聞くことがある。食事時間の延長は、疲労や満腹感による食事摂取量の低下につながり、低栄養の原因のひとつとなる。食事時間の延長の原因として口腔機能低下が考えられるが、複数の口腔機能を多面的に評価して咀嚼時間と検討した報告はない。口腔機能の低下は自覚がないまま進むことが多いため、周囲の人がそれに気がつくことができれば歯科受診のきっかけになると考えられる。本研究で咀嚼時間と口腔機能低下の関連性が明らかとなったことから、家族やスタッフによる積極的な歯科受診につながり、高齢者の口腔機能低下の早期発見・管理に大きく貢献すると考えられる。
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