研究課題/領域番号 |
17K17390
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 九州大学 (2018-2019) 福岡歯科大学 (2017) |
研究代表者 |
水谷 慎介 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (90643312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔機能 / 高齢者 / 軽度認知機能障害 / 認知症 / 認知機能 / 軽度認知障害 / 歯科学 |
研究成果の概要 |
軽度認知障害(MCI)は認知症の前段階とされており、認知症発症のリスクを有するが、健常な状態へ回復する可能性も報告されている。本研究では、歯科医院で高齢者の口腔機能を管理することにより、認知機能の低下を予防できるかどうかを検討した。高齢者52名の対象者のうち、2年間口腔機能の管理を行えた35名を分析対象としたところ、健常な高齢者23名のうち1名がMCIになった。一方、MCI高齢者12名のうち8名は健常な状態に回復していた。2年間における舌圧の向上と咀嚼機能の回復は、認知機能テスト(MMSE)と関連していた。咀嚼機能においては、血中のMCIバイオマーカーとも関連が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では急速な高齢化により、認知症患者の増加が問題となっている。現在、認知症を治す絶対的な方法は確立されていないため、発症を予防することが重要である。本研究では、認知症の前段階であるとされる軽度認知障害および認知機能に問題のない高齢者を対象に2年間における口腔機能と認知機能の変化を調査した。 定期的に口腔管理を行った35名の患者において、2年間における舌圧の低下および咀嚼機能の低下は、認知機能低下と関連した。口腔機能を維持、向上させることで、認知機能の低下を予防できる可能性が示唆された。
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