研究課題/領域番号 |
17K17396
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
菊永 淳 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50634862)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 緩和ケア実習 / 看護系大学生 / 認識と成長プロセス / ナラティヴ / 質的統合法(KJ法) / 成長プロセス / 臨地実習 / 緩和ケア / 看護教育 / 看護学臨地実習 / 看護学 / 看護教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、緩和ケアを受ける患者に臨地実習で関わる看護系大学生の認識と成長プロセスの解明を目的にした。研究方法は、緩和ケア実習を終えたX看護系総合大学3年次生9名の実習記録を研究データとし、質的統合法(KJ法)で分析し、学生のナラティヴを見出した。 学生の認識と成長のプロセスとして、1)自己の学習課題を解決し、患者との関係性を深めることで学ぶプロセス、2)緩和医療で生じる倫理的問題に直面することで学ぶプロセス、3)実習内の障壁により、自身の役割や看護実践を行えない経験から学びを得るプロセスが見出された。緩和ケア実習における学生の認識の変容と成長プロセスが、学生視点のナラティヴから、明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術意義として、本研究は緩和ケアを受ける患者と関わる学生の体験世界や、それらの学生に共通する認識の変容と成長プロセスを明らかにしたことで、今後の学生への臨地実習指導や緩和ケア教育への示唆を得られると考える。 また、研究成果の社会的意義として、我が国が「多死社会」に突入しつつある社会情勢の中で、看護師を含む医療者には、患者の生活の質を尊重した緩和ケアの提供が求められている。そのため、本研究成果は、看護学生の当事者視点からの緩和ケア教育のあり方を考える基礎資料となり、看護基礎教育、臨地実習指導方法だけに留まらず、新卒看護師の緩和ケア教育や離職防止等に寄与する可能性が考えられる。
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