研究課題/領域番号 |
17K17410
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
関 恵子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (40760393)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 看護師 / 腰痛 / 筋疲労 / 下肢マッサージ / あん摩手技 / 看護学生 / 腰痛緩和 / マッサージ / あん摩 |
研究成果の概要 |
本研究は,下肢マッサージによる看護職者の腰痛緩和効果検証を行った.第1段階は,夜間勤務に従事する看護職者を対象に勤務中の前傾姿勢と腰痛を生じやすい看護業務の実態と腰部脊柱起立筋のHb動態変化を調査した.その結果,日勤と同様に排泄・移乗援助で腰痛が生じており,筋質状態が勤務後に低下していた.そして腰痛自覚者は,勤務中の平均姿勢角度・前傾回数・前傾姿勢時間割合が高いことが確認された.第2段階以降では,健康成人,看護職者にあん摩手技を用いた20分間の下肢マッサージによる効果検証を行った.あん摩手技を用いた下肢マッサージは,健康成人,看護職者ともに腰痛の緩和効果があることが示唆される結果が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護師の腰痛予防・緩和ケアに関する先行研究では,ボディメカニクス教育や体操による介入効果に関する報告があり,腰痛を主観的指標や一場面の腰部・下肢の関節可動域で評価していた.本研究では,看護師の腰痛要因とされている看護中の前傾姿勢を一勤務の連続計測し,前傾姿勢による腰部への負担を見える化した.腰痛者の看護業務中の姿勢不良や前傾回数・時間が多いことを確認しており,今後の腰痛予防・改善ケアを検討するための基礎的知見を得ることができた.さらに,あん摩手技を用いた下肢マッサージの腰痛緩和効果が示唆される結果は,看護職者の労働衛生を改善するためのケアルームの設置に向けた意義のある研究となったと考える.
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