研究課題/領域番号 |
17K17415
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
田中 佳子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (70550804)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | シャント血流音 / シャント狭窄 / シャント血管の異常 / 時間経過による変化 / 聴診 / 周波数解析 |
研究成果の概要 |
本研究は、血液透析を行うための血管であるシャント血管を流れる血流音と、シャント血管の狭窄度、患者の動脈硬化の指標などの身体所見の関連を明らかにする目的で研究を行った。 血液透析患者のシャント血流音を解析し、その周波数特性とシャント狭窄度、身体所見に関連があることがわかった。しかし使用した電子聴診器では集音できないシャント血流音の周波数帯域があることもわかり、聴診器付きマイクを試作、その妥当性明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シャントによる血液透析患者の約4割は、シャント血管を造設して5年で狭窄や閉塞によるシャント不全で再建等の処置が必要となっている。シャント不全を引き起こす前に、シャント血管の異常を発見し対処できれば、シャント再建などの処置が不要となり患者の苦痛と医療費の低減につながる。本研究では、1心拍分のシャント血流音の中での500~600Hzの高い音の持続性と、200Hz、550Hz程度の周波数帯域の音圧レベルから判別すれば、シャント狭窄度30%付近で血管の狭窄を見つけられる可能性があることが明らかになった。このことは、シャント狭窄への早期の対応を可能とし、シャント不全を未然に防ぐことにつながる。
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