研究課題/領域番号 |
17K17416
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 札幌保健医療大学 (2017, 2020-2021) 日本医療大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
園田 典子 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (60714384)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 看護倫理 / 看護実践 / 道徳的発達段階 |
研究成果の概要 |
本研究の結果、倫理的課題を内在させた事例の捉え方として「看護師の立場から問題を捉えるケース」と「患者の立場にも思いを巡らせて問題を捉えようとするケース」の2つの観点が明らかになった。 「患者の立場にも思いを巡らせて問題を捉えようとするケース」は道徳的発達段階が第4段階にあり、事例に含まれる倫理的課題への気づきがあった。さらに事例を理解するために必要な追加情報についても多数の項目をあげ、思考の広がりがあった。道徳的発達段階には役割取得能力や認知能力が関連しており、それらの能力の発達が事例を捉える観点に影響を与えた可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、医療社会の高度化や高齢化率の上昇により、人々の「健康」「死」に対する価値観が多様化し、生活の質への関心が高まっている。それに伴い、患者・家族を支える看護師への期待が高まり、個別性がある対応を求められている。 道徳的発達は役割取得能力や認知能力によって発達することが明らかになっている。看護実践に含まれる倫理的課題への気づき、患者にとって最良の選択とは何かを思考し調整する上でこれらの能力は必要不可欠であり、看護師の道徳的発達は看護の質に影響を与えるものと考える。
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