研究課題/領域番号 |
17K17423
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 (2019-2022) 愛知医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
河村 諒 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (70764083)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 広域避難 / 高齢被災者 / 継続支援 / 看護職者 / 看護学 |
研究成果の概要 |
本研究は、東日本大震災後A県に広域避難をされた高齢被災者への継続支援に携わっている看護職者及びボランティアスタッフに対して、これまでに直面した困難や対応についてインタビューを通して質的に分析を行った。結果、看護職者は高齢被災者の健康において横断的な視点で関わり、ボランティアスタッフは半ば家族の様な親和的な態度で縦断的に避難生活を支援していた。看護職者及びボランティアスタッフは、これまでの高齢被災者の過酷な経験を踏まえて心情理解に努めながら加齢に伴う身体の変化と複雑化する支援の在り方に困難を感じていた。継続支援の背景として情報提供する場と各専門家につなぐ術を有していたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は東日本大震災後にA県に広域避難された高齢被災者を支援している被災者支援センタースタッフや看護職者、ボランティアスタッフ、その他の職種による継続支援の実態について明らかにした。本震災後、時間の経過とともに記憶だけでなく支援も手薄になるなか、A県の継続的な支援体制は全国的にみても類を見ない。高齢被災者にとって親和的な関係性の基盤を成しているのは被災者支援センタースタッフや看護職者、ボランティアスタッフ、その他の職種であり、安心できる存在となっていた。このことから、これまで構築されてきた関係性や支援体制の継続と、関連機関と包括的な支援体制をより強固なものにしていく必要性が示唆された。
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