研究課題/領域番号 |
17K17427
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 帝京大学 (2021) 福岡女学院看護大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
田中 千尋 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00755952)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 看護教員の力量形成過程 / 経験の語り / モデル構築 / 看護教員の力量形成 / モデル生成 / 看護教員 / 力量形成過程 / ライフヒストリー / 力量形成 / 語り |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、力量形成の構造については修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ、M-GTA(Modified Grounded Theory Approach)を、経験のプロセスの観点からは、複線径路等至性アプローチ、TEA(Trajectory Equifinality Approach)を分析方法に用いデータの分析に努める。本研究の目的である「モデル構築」の「モデル」を「現象を相互に関連づけ包括的にまとめたイメージを示すと共に、そのイメージによって新たな知的活動を生成していくシステム」と定義し(やまだ・山田2009)、「分析過程の可視化」」に努めながらモデルの構築を目指していく。
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研究成果の概要 |
看護系大学の急増に伴い看護教員の資質が従来にも増して問われている。本研究では、社会的文脈や時代背景も含め看護教員の力量形成過程を明らかにし力量形成モデルの構築を目指した。その結果①専門学校に所属する看護教員10名を対象に分析を行い、教員養成課程受講を一つの契機とし、これまでの経験の意味を深く問いながら自律的に学んでいること、メンターに影響を受けていることを明らかにした。②看護教員20名の語りから概念を再整理し、複数の現場の特殊性を生かしながら、共通性を見出しモデル構築に努めた。本モデルは、看護教員の力量形成を発展的に生み出していく生成的な機能をもつという点で貢献できるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、やまだ(2020)の「対話的モデル生成」を参考にし複数の現場の特殊性を生かしながら、共通性を見出し、他の現場にも応用可能なことばで一般化していくことを目指した。また看護教員の経験の語りに着目し経験のプロセスを丁寧に記述し、多様な背景をもつ看護教員の力量形成過程を可視化した。力量形成の研究についてその多くが,部分的,断片的であったことを鑑みれば,本研究は独創性に値するものと考えられる。また本モデルは、看護教員の力量形成を発展的に生み出していく生成的な機能をもつという点で社会的意義をもつと考えられる。
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