研究課題
若手研究(B)
糖尿病性足潰瘍は、その前段階で多くの場合胼胝を形成するため、胼胝形成を予防することが足潰瘍発症予防に効果的であると考えられる。本研究では,胼胝形成部位に応じて形成予防に適した靴着用の効果を検証することを目的とした。COVID-19の流行により臨床研究が中断されたため、研究参加者は計画より少なく14名となった。胼胝形成予防に適した靴を着用する群と非介入群のランダム化比較試験を実施し、胼胝ケア時に削ったの角質の重さ、外力ともに統計学的に有意な差は認められなかったが、平均的な差は臨床的に有意であると考えられた。よって、十分な研究参加者を集めれば、胼胝形成の防止効果が期待できた可能性が示唆された。
胼胝形成の予防により、糖尿病性足潰瘍の発生を抑制し、糖尿病性神経障害を有する方が生涯にわたって自分の足で歩けるようサポートするという社会的意義の高い研究である。今まで胼胝や足潰瘍予防のためのフットケアによる介入は必ずしも効果を確認できておらず、いくつかの考えられる要因の一つとして形成部位ごとの原因を考慮していなかったことが考えられる。本研究では、形成部位ごとに応じて適した靴を着用することによって、胼胝形成の防止効果が期待できる可能性があることが示唆された点で、学術的意義も高いと考えられる。また、他の部位に胼胝が形成されるといった有害事象もなく有用性が示された。
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