研究課題/領域番号 |
17K17447
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2021) 東邦大学 (2018-2020) 青森県立保健大学 (2017) |
研究代表者 |
櫻庭 奈美 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (90709213)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症 / がん / 疼痛 / 看護実践 / がん疼痛 / 高齢者 / 教育プログラム / がん看護 / 高齢がん患者 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
本研究は、認知症がん高齢者の疼痛マネジメントの質向上のため、認知症がん高齢者に対する看護実践モデルを作成することを目的として研究に着手した。研究の作業的概念の抽出を踏まえ、質的インタビューデータをもとにモデルを作成した。その後、認知症がん高齢者に対する看護実践を48項目同定した。次に、看護実践が本モデル使用前後でどのように変化するか、量的・質的なデータを収集した。分析した結果、認知症がん高齢者に介入する上での順位付け、認知症がん高齢者の感情の変化を捉える、感情の変化の意味を考え、次の介入につなげる上での困難感が軽減し、本モデルの有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化が急速に進んでいるわが国において、認知症がん高齢者への看護実践の質の重要性は周知である。今後、本モデルの認知症がん高齢者にとっての有用性の検討を重ね、モデルの改良を行う。本モデルは、認知症または、自分で痛みを訴えることが困難であると考えられるような患者に対しても、看護師が、患者の備えている、痛みを伝える力を見つけることを可能にし、さらにはその力を活かして痛みをアセスメントすることをも可能にすると考える。不必要な鎮痛薬の使用も回避することにもつながる。さらには、高齢者施設や在宅での使用により、介護者や家族の心理的不安や負担の軽減にもつながりうる実践モデルと考える。
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