研究課題/領域番号 |
17K17451
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
樋勝 彩子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (30759147)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 緩和ケア / コミュニケーション / スピリチュアルケア / がん患者 / 看取り / 家族 / ターミナルケア / 患者家族関係 / 思い |
研究成果の概要 |
緩和ケアを受ける患者が大切な人と気持ちを伝え合うこと支えるための看護ケアのプロセスを明らかにするために、看護師10名に半構造化面接調査を実施した。 結果、看護師は患者の病態変化を観察して予後予測を行い、患者が家族など大切な人に気持ちを伝えられるよう、タイミングを計って関わっていた。また、本人や家族のメッセージを代弁したり、相手への手紙に記すための手助けをして、両者が気持ちを伝えあうことを支えていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緩和ケアを受ける患者と家族が気持ちを伝えあうという希有な事例場面を集積し、そこに関わる看護師の具体的なケアの内容を可視化するという本研究の特色から、2つの結果が得られた。 看取りの具体的なケア内容を、他の看護師にも伝わる形に可視化し広く発信することによって、多くの看護師のケアの質を向上させ、それにより死にゆく患者が最期までQOL を保ち生活することに資すると考える。 2つ目は、それらのケアが看護師にとっても自己を肯定的に評価し、ケアの意味を自ら見出すことの助けとなることが見出され、看護師の精神的疲弊やバーンアウトを防ぎ、ケアの担い手として継続して実践することにも貢献すると考える。
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