研究課題/領域番号 |
17K17457
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
奥井 早月 神戸女子大学, 看護学部, 助教 (00783002)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / ナラティブ / 病いの語り / 2型糖尿病 / 意味づけ / 療養行動 / 中断 |
研究成果の概要 |
本研究は、治療を継続している2型糖尿病患者の療養行動に対して意味づけを明らかにすることを目的とした。結果、治療を継続している2型糖尿病患者は、<自分のこととして糖尿病を受け入れる>ができ、<一緒に責任を担ってくれる人がいる>がいる。<身体感覚と検査値が一致する>ことで<試行錯誤を行う>ことで療養を継続していた。一方で、療養行動が継続できるようになるまでの過程では、糖尿病の症状がなく、<自分のこととして糖尿病が捉えられない>中で、糖尿病の悪化を周囲の人から<自己責任で片づけられる>中で、<検査値に一喜一憂していた>ことが振り返られ、<言われた通りにする>ことを行っていたと語られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病患者の治療中断率は26%で、初診から1年以内に約70%、治療中断回数が2回以上の患者は約65%にものぼるが、治療中断者を防止する支援は構築されていない。2型糖尿病患者は症状が乏しいこともあり、他疾患より治療中断率は高い。糖尿病は多くの循環器系疾患の基盤となっているため、2型糖尿病の治療中断を防止することで国民医療費の抑制にも貢献できる。治療中断を防止することは、将来的には合併症予防にも貢献でき、患者の健康寿命の延伸に貢献できる。
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