研究課題/領域番号 |
17K17459
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 東京女子医科大学 (2018-2020) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017) |
研究代表者 |
川原 美紀 (森下美紀) 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (10758840)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Quality of Life / がん患者の遺族 / ケアの満足度 / 終末期から継続した支援 / 縦断研究 / Quality of life / Pre-post study |
研究成果の概要 |
緩和ケア病棟に入院中の終末期がん患者の家族介護者において、入院中(T1)のケアの満足度が、死別後6か月時点(T2)のQOLにどのように関連しているのか明らかにした。 緩和ケア病棟3施設で106名から返信を得た。QOLはSF36(精神的健康:MCS)、ケアの満足度はFAMCAREを用いた。MCSについては対象者をT1のケアの満足度得点で高群と低群の2群に分類し、各群で死別前後の得点の変化量およびT2得点でt検定と重回帰分析を行った。 死別前後で、MCSは変化量に有意な差はみられなかったが、T2得点に有意な差がみられた(p=0.04)。T1のケアの満足度はMCSに関連していた(p=0.01)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者の遺族に対するケアについて、終末期から継続することが重要であること、死別後のQOLへの関連要因を示したことで、今後の遺族ケアの立案に対して新たな視点を提供した。このことは、今後、日本人の特徴を取り入れた遺族のQOLの側面、および遺族のQOLを向上するために必要なケアが検討・体系化され、前向き介入研究のデザインが構築されることに貢献したと予想する。遺族の QOLを改善することは、早期社会復帰を通した経済的なメリットもにもつながり社会的な意義についても大きいと考える。
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