研究課題/領域番号 |
17K17467
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小西 佳世乃 金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 母乳育児 / 授乳姿勢 / 授乳 / 添え乳 / 理学 / RTE / 筋硬度 / ウィメンズヘルス / 筋力 / 助産師 / プログラム |
研究成果の概要 |
授乳姿勢(添え乳)を保持する前後で、負荷がかかる筋組織の部位と、その硬度の変化、適正な測定方法を検討した。測定には筋硬度計(TDM-N1)と超音波エラストグラフィ(RTE: Real-time Tissue Elastography)を用いた。筋硬度計では硬度と母親の疲労感や疼痛部位が必ずしも一致しなかった。RTEでは、僧帽筋や脊柱起立筋の負荷が認められたが、骨格筋や脂肪層などの個体差を考慮し測定部位の慎重な選定の必要性が示唆された。RTEにより視覚的に筋層への負担を明らかにし、深部層の筋層の評価や、画像による経時的変化の評価の可能性と有効な改善プログラムにつながるデータを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母乳育児は多くの利点があり、推進されている。しかし、母乳育児に伴う母親の母乳育児困難感や疲労はかえって子供への愛着を減少させる因子としても危惧されている。添え乳は側臥位での授乳姿勢であり、他の姿勢よりも疲労症状軽減の効果があるため、臨床で母親に提案することが多い。本研究結果から、添え乳の実施によって負荷がかかる筋組織の部位の選定と負荷前後での硬度変化の可能性が示された。本研究の成果は、母親の産後の筋の負荷・痛みの好発部位をより明確にし、一層の安楽な授乳姿勢の考案と疲労の改善につながる。さらには母子の母乳育児の継続と愛着形成の促進によって、良好な母子関係を育成・形成に寄与すると考える。
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