研究課題/領域番号 |
17K17475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
椿 祥子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (10604861)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 重症心身障害児 / 家族看護 / ヘルスリテラシー / 障害児 / 中途障害児 / 家族 / 看護 / 重症心身障がい児 / 中途障がい児 / 障害児の家族 / 障がい児 / 障がい児看護 / 家族支援 |
研究成果の概要 |
乳幼児期の重症心身障がい児の家族のヘルスリテラシー(以下HL)の様相の解明を目的に、重症心身障がい児の母親6名に療育内容と子育てや日常生活と家族への思いに関してインタビュー調査を実施した。その結果、母は療育で知識を得ることで児の小さな変化に気づき、児のできることの増加が母の励みになるというHLを獲得し、精神的に安定すると介護から子育てとなってきたと感じるというHLを獲得していた。母に余裕ができると父を気遣い、両親で支えあうHLが発揮され、同時にきょうだいへの関わりに意識が向くというHLとなっていた。そして、過去に獲得した家族観や人間観に関するHLは、常時に発揮されていたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児期の重症心身障がい児の家族は、感情的な混乱を抱え、医学的には回復しない障がいを有する我が子を抱え、日々の医療的ケアや介護に追われ、兄弟などの家族員の生活も整えつつ、児との新たな育児生活を構築していかなくてはならず、熱心な家族ほど療育に偏り、家族の生活が犠牲になることが多い。本研究により、そのような家族が、障がい児が家族員となったことで必要となる新たなHLを獲得しつつ、それまでに獲得したHLも発揮して家族全員が健康的な生活を送るように変化した様子が明らかとなった。これらから、看護は、新たなHLの獲得を促進し、それまでに獲得したHLが発揮されるよう関わる必要があるとの示唆が得られた。
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