研究課題/領域番号 |
17K17476
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
天谷 まり子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (10743429)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 妊娠糖尿病(GDM) / 食事療法 / 食生活 / 看護 / 尺度開発 / 妊娠糖尿病 / GDM |
研究実績の概要 |
妊娠糖尿病における「食事療法の生活への適応状態を客観的に測り測定できる尺度」を開発することを目的とした.研究の結果,14項目2因子構造の尺度を開発し,内的整合性と安定性の結果から高い信頼性が確認された. はじめに,「妊娠糖尿病妊婦の食生活適応」の尺度原案を作成した.25件の国内外文献を基に,「妊娠糖尿病妊婦の食生活」の構成概念を明確にした.構成概念に基づきアイテムプールを作成し,アイテムの精選と言葉の表現を統一・修正した質問項目案に集約した.質問項目案の構成概念妥当性及び表面妥当性・内容妥当性について,10名の医療専門職者の協力を得て検討し,最終的に質問項目44項目を尺度原案とした.次に,妊娠糖尿病妊婦を対象に,尺度原案の予備調査を行ったうえで2020年1月~2021年4月に本調査を実施した.分析は,235名のデータを基に統計学的に行った.項目分析により尺度原案から21項目を選定し探索的因子分析を行った結果,2因子構造における14項目が抽出された.2因子は,【妊娠糖尿病の食事療法の実践】と【妊娠糖尿病妊婦の健康観】と命名した.信頼性は,Cronbach’s α係数は0.906であった.また,2因子14項目の仮説モデルの適合度を確認的因子分析で検討し,探索的因子分析で採択した本尺度の因子を潜在変数として分析を行った.2因子を潜在変数とした場合の適合尺度は,GFIが0.924,AGFIが0.883であり,RMSEAは0.064であり0.085未満の基準を満たしていた.潜在変数―観測変数間には全質問項目において0.50以上の妥当なパス係数が得られ,容認できる整合性を有していた.再テスト法に参加した81名のデータから,初回テストと再テストとの相関係数は0.71であり,時間的安定性を確認した.基準関連妥当性および構成概念妥当性の検討を実施したが,本尺度の妥当性は確認できなかった.
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