研究課題/領域番号 |
17K17501
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
梶原 友美 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90706920)
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研究期間 (年度) |
2018-02-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 精神科救急・急性期 / 非自発的入院・治療 / 主体性 / 支援 / 精神科救急急性期 / 概念分析 / 非自発的入院 / 看護学 |
研究成果の概要 |
本研究は、精神症状の急性期に、非自発的入院を防いだり、患者が可能な限り強制力を認識せず、主体性を維持するための行われている支援方法を実態調査をもとに検討することを目的としていた。まず、当事者の主体性を支える実践について、関西圏の精神科救急急性期(入院、外来)で働く医師、看護師、精神保健福祉士、心理師、計15名へのインタビュー調査を行った。先行研究から主体性を操作的に定義してインタビューを行ったが、医療者の主体性に対する認識は様々であり、質問紙調査を行う前に主体性の更なる概念整理の必要性が示唆された。そのため、精神疾患患者(特に精神病)の主体性の概念分析を行い、主体性の構成要素を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで精神科急性期では特に、患者の脆弱性を理由として医療者主導で治療がすすめられてきた。しかし、近年では、非自発的入院を含む入院直後といった急性期であっても、より積極的な治療協働の試みが報告されてきている。一方、治療や安全性の優先といった生物医学的モデルとのバランスの難しさも存在し、特に、危機的状況や急性期医療にリカバリー志向支援を導入するための最適な形は未だ明確になっていない。本研究の結果は、パーソナルリカバリーの促進要因のひとつとして言及されている「主体性」について明確化することに繋がった。このことは、急性期において、主体性という視点で、リカバリー志向支援を考える基礎資料となると考える。
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